淋しい時に彼女と出会いました

単身赴任している時期がありました。
当時マンションを借りて生活していましたが、家に帰っても一人です。
仕事仲間たちと晩御飯を食べて、その後スナックに行って飲んでいました。
そこで彼女は働いていたのです。
20代後半ぐらいの女性で、私の隣に座りました。
こういう若い娘は、なかなか共通の話題も無くて話すのが面倒くさいので、私はひたすら水割りを飲んで女の子がいろいろ話かけるどうでも良い質問に
ただ答えるだけの無愛想な男でした。
ただその子はちょっと変わった娘で、私の水割りを時々作りながら、それほど質問もせずに、優しい顔でじっと見つめているのでした。
彼女の瞳を通して、深い情けの感情が私に伝わってきました。
ひたすら水割りを飲んでいる私に「奥さんと上手くいっているの?」と聞いてきました。
既に酔いが回っていた私は彼女の言葉に触発されて、つい涙を流しそうになりました。
必死にこらえて難しい表情を演じましたが、彼女は私の心を見透かしたように、クスリと笑って、私の肩に頭を預けて私の手を優しく握ってくれました。
彼女の身体から、なんとも言えない良い匂いがして、夢見心地になりました。
それは離れて暮らす妻からは、もう長い間得ることのできないものでした。
ごく自然な成り行きで、彼女の携帯の電話番号を教えてもらい、私の番号を教えました。
私はスナックを10時ぐらいに出て、ひとり住むマンションに戻りました。

シャワーを浴びてひと息ついていたところで、彼女から電話がかかってきたのです。
彼女は私に、今から私のマンションに行っていいか?と尋ねてきました。
私は少し躊躇しましたが、彼女に会いたい気持ちが強かったのです。
住所を教えると30分ほどして彼女はやって来ました。
そして私に「好きよ」の一言。
その日から、彼女は私の愛人になりました。